『天地を喰らう』(てんちをくらう)は、本宮ひろ志の漫画『天地を喰らう』を原作として1989年にカプコンが発売したアーケードゲーム。
システム[]
「三国志」を題材にしたアクションゲームで、レバーと3つの攻撃ボタン(前方攻撃、後方攻撃、計略)を操作してベルトスクロール型のステージを進んでゆく。
ボタンを押しっぱなしにすることで攻撃の威力を高める「溜め」が可能。また、レバーによる移動方向と攻撃ボタンによる攻撃方向が分かれているため、前方に進みつつ後方を攻撃するなどの操作(ショット方向撃ち分け)が可能といった特徴がある。ベルトスクロール型とはいえども続編『天地を喰らう2・赤壁の戦い』のようなファイナルファイト型とは異なる操作感があり、アクションとシューティングの中間的なシステムと言える。
プレイヤーキャラは張飛、関羽、趙雲、劉備のうちから一人を選択することになる。張飛と関羽はパワー型、趙雲と劉備はスピード&計略型に大別される。
本作のエンディングには『天地を喰らう2・赤壁の戦い』の製作決定の告知がされており、その間ゲーメストの読者投稿では続編稼動を待ち遠しくしている投書が時々見られた。
ステージ[]
- ROUND1「大興山」ボス=程遠志、鄧茂
- ROUND2「汜水関」ボス=大男
- ROUND3「鉄門峡」ボス=張角、張梁、張宝
- ROUND4「竜門谷」ボス=華雄
- ROUND5「虎牢関」ボス=呂布
- ROUND6「洛陽」ボス=張済
- ROUND7「榮陽城」ボス=李儒
- ROUND8「ビウ城」ボス=董卓
移植作品[]
PCエンジン SUPER CD-ROM²
- NECアベニューより発売。1人プレイ専用になり、計略が削除されたかわりにメガクラッシュに変更など、容量の関係でアーケード版に比べて若干見劣りする移植になっているが、ライフ+残機制になり、神奈延年、堀川りょう、緑川光、菅谷勇、掛川裕彦、宮内幸平、佐藤浩之など青二プロ系の声優による熱演(オプションでアーケード版でのカプコン社員が演じる音声でプレイも可能)など、PCエンジンSUPER CD-ROM²の機能を生かしたアレンジがなされている。エンディングではオリジナル版にあった「『天地を喰らう2・赤壁の戦い』につづく」の告知テロップは削除されたが、郷里大輔のナレーションと共にエピローグが流れ、エンドロールで原作の漫画の一場面が表示される。
en:Dynasty Wars fr:Dynasty Wars ko:천지를 먹다